2018年 3月20日 (火) 午後
思考と言語研究専門委員会
異なる言語族に属する言語間では,統語構造や文法範疇の相違により等価な意味内容を伝える翻訳が困難な場合も多いでしょう。さらに,異文化間での直接の対応関係が存在しない事象もしばしば見られることにより,言葉によるコミュニケーションにギャップを生じたりします。このような問題に対し認知言語学,翻訳論,異文化コミュニケーションその他の観点から,言語による発想法の違いを明らかにし,そのような前提をふまえながら,いかにしてギャップを軽減して意思疎通を図るかについて,学際領域を含む専門家による講演とパネル討論により,今後世界の中で日本および日本語が直面するであろう言語文化的な諸相への理解を深めることを,このシンポジウムでは期待します。