分散システムにおける符号化法の最近の話題


一般
公開

開催日時

2017年 3月23日 (木) 午後

委員会

情報理論研究専門委員会/情報理論とその応用サブソサイエティ

主 旨

最近,ネットワーク符号化などネットワークを介したデータ通信において, 効率性,信頼性,そして安全性に関する課題解決に貢献する新しい符号化法 が提案されている.そこで,本企画では,coded caching, 再生成符号, 秘密分散の三つの最近の話題について解説を行う. 初めに,複数ユーザの異なるリクエストに応じたコンテンツのネットワーク 配信において,ピーク通信量を軽減する手法として提案されている coded caching という符号化法の解説. 次に,分散ストレージシステムの信頼性を効率よく維持するために提案されて いる再生成符号およびその協調型の解説. 最後に,rushing cheaterなどの非同期なネットワーク通信をも考慮した不正者 による盗聴とデータ改ざんが行われても,その不正の検知や不正者の特定が 可能な効率的な秘密分散法の解説.