プログラム
format_list_bulleted大会委員会企画
TK-1. 100年後の電子情報通信技術(予稿なし)
(大会委員会)
一般公開:本企画の聴講は無料です.直接,会場へお越し下さい.
3月20日 13:00〜16:55 54号館 402教室 座長 荒川太郎(横浜国大)
講演時間:各25分
開会挨拶(5分)
基礎・境界ソサイエティ会長 岡 育生(大阪市大)
NOLTAソサイエティ会長 神野健哉(東京都市大)
TK-1-1 |
電子情報通信と数学 ~基礎・境界の視点から~(原稿なし)
萩原 学(千葉大) |
TK-1-2 |
電子情報通信と数学 ~非線形方程式の計算機援用証明~(原稿なし)
大石進一(早大) |
TK-1-3 |
100年後の未来に向けた通信技術の進化(原稿なし)
岡崎義勝(NTT) |
TK-1-4 |
100年後の社会的課題解決に向けた情報通信技術開発の方向性(原稿なし)
三宅 功(NTTデータ先端技術) |
前半終了挨拶 通信ソサイエティ会長 漆谷重雄(NII)
電子情報通信学会、とくに基礎境界ソサイエティの研究には、数学・数理論理的手法が不可欠である。 本講演では、本会の諸分野と数学のそれぞれの理論・人材・組織などが、これからの100年もしくはもっと短い期間にどのようなコラボレーションをしていけるか、これまでと現状を踏まえながら考察・議論していきたい。
非線形微分方程式を含めて非線形方程式の解を精度保証付き数値計算によって厳密に求められる時代が到来している。将来の計算機の発展と理論のさらなる発展により、さらに将来にはどのような時代が到来するか予測してみる。
通信技術は、情報社会を支えるインフラとして重要な役割を担い、近年は、サービスの多様化によりデータが加速度的に増加し、技術革新のスピードも速まりつつある。5G導入も間近に控え、またサイバー・フィジカル空間が高度に融合された世界に向けて、通信技術の重要性・価値は益々高まっていく。本稿では、これまでの100年の通信技術の発展を振り返るとともに、更なる次の100年に向け、通信インフラとしての超高速大容量化や超分散、ネットワークの知能、さらには量子性(量子情報処理、光格子時計NWなど)に挑む技術開発等についても触れたい。
技術進歩と経済発展は補完関係にある。従って、将来の技術進歩を占うには現在の経済発展が将来とも続くのか?逆に言えば持続的経済発展を阻害する要因は何か?これを克服するための技術開発、特に情報通信技術開発の方向性はどうあるべきか?を考えることは、未来を作り出すという意味で意義のあることと考えられる。本講演では今後100年を見据えた経済発展の継続性と人類共通の課題の観点で技術開発の方向性を議論する。
休 憩(15分)
後半開始挨拶 エレクトロニクスソサイエティ会長 粕川秋彦(古河電工)
TK-1-5 |
超長期保管メモリシステムの必要性とその展望(原稿なし)
小林敏夫(芝浦工大) |
TK-1-6 |
量子情報科学の世紀(原稿なし)
中村泰信(東大) |
TK-1-7 |
脳科学が拓く未来の情報通信(原稿なし)
神谷之康(京大) |
TK-1-8 |
ディジタルサイボーグ(原稿なし)
稲見昌彦(東大) |
ICが発明されて凡そ60年、半導体技術の進歩に支えられてデジタル技術は今の仕事を処理するために必須な技術となった。その一方で、デジタル情報を長期間保管する技術についてはほとんど顧みられてこなかった。本講演では、今何が問題なのか、デジタル情報を妥当なコストで意図せずとも長期間保管できる技術の必要性、そして多くの課題はあるが長期保管のための技術には潜在的に非常に大きな市場とビジネスがあることを述べる。
20世紀の初頭に誕生した量子力学は、その後の科学技術の発展をけん引する基本原理となってきた。現代の情報技術に欠かすことのできないトランジスタやレーザーといった電子・光デバイスも存分にその恩恵を受けている。一方で、20世紀終盤から湧き起ってきた量子情報科学は、情報処理という、デバイス工学よりひとつ上の階層で量子力学の原理を応用しようというものである。21世紀は量子情報科学の世紀となりうるのだろうか。
「脳から心を読む機械」は古くからフィクションに登場するが、その可能性が科学的議論の対象となったのは、ごく最近のことである。脳の信号は心の状態をコード化している「暗号」と見なすことができる。脳の暗号を情報技術を用いて解読することで広がる未来の技術の可能性について議論する。
我々の身体観は時代ととともに変容している。宇宙開発競争のなか1960年に著された『サイボーグと宇宙』という論文では、肉体を物理的に強化することで人類の活動範囲を地球外に広げるコンセプトが提案された。本シンポジウムでは100年後の未来、情報空間において自在に活躍するための情報的に強化された新たな身体『ディジタルサイボーグ』の可能性について議論する。
閉会挨拶 情報・システムソサイエティ会長 相澤清晴(東大)
TK-2. 2020年へのICT化推進 ~東京オリンピック・パラリンピックに向けて~
(規格調査会、ICT分野における国際標準化と技術イノベーション特別研専 共催)
一般公開:本企画の聴講は無料です.直接,会場へお越し下さい.
3月20日 13:15〜17:00 53号館 201教室 座長 淺谷耕一(南開大)
講演時間:各30分
座長挨拶:10分
TK-2-1 |
2020年東京オリンピック・パラリンピックにおけるイノベーション
平田英世(東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会) |
TK-2-2 |
5Gの実現に向けた取組について
中川拓哉(総務省) |
TK-2-3 |
2020年とその先の都市の安全・安心 ~NECが目指すパブリックセーフティ~
山際昌宏(NEC) |
東京オリンピック・パラリンピック競技大会における、大会概要と
イノベーティブな大会に向けての取り組み計画を説明
5Gの実用化をきっかけとして多様な産業に高度なICTを導入し、2030年代にどのようなワイヤレス社会を実現したいかを展望します。そのために、学際機関、企業、政府、一人ひとりのエンジニアがどのように取り組んでいけばいいのか、聴衆とともに考えます。
2020年、東京で開催される国際スポーツイベントにおいては、1,000万人以上の人々が国内外から来場すると言われ、大勢の人々が集まることでテロや雑踏事故等のリスクが想定される。競技会場が広範囲に点在し酷暑のもと開催される今回の大会の安全・安心対策においては、警備要員が効率的に活動できる仕組みや混雑を発生させない運営が重要となる。顔認証や群衆行動解析を始めとする生体認証、行動検知・解析技術を中心としたICTの利活用により、世界最大のイベントにおける厳重かつスムーズな安全・安心対策を支援する。
休 憩(15分)
TK-2-4 |
テクノロジーでスポーツに革命を!
藤原英則(富士通) |
TK-2-5 |
2020年東京オリンピック・パラリンピックにおけるテクノロジーのチャレンジ
舘 剛司(東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会) |
パネル討論(50分)16時10分から開始です。講演者全員による討論となります。
富士通は体操競技や新体操などの競技を統括する国際団体である国際体操連盟(本部:スイス ローザンヌ)と、より公平かつ正確でリアルタイムな採点支援の実現を目指し、共同で3Dセンシング/AIによる体操プロジェクトを推進しています。富士通独自の技術である、選手の動きを3次元でとらえるレーザーセンサー技術、センシングしたデータから骨格の動きを推定し数値化するデータ処理技術、およびそれを映像化する技術を活用し、「する」「観る」「支える」の観点からスポーツの新たな世界の実現を目指しています。本セミナーではその取組の状況をご紹介します。
東京2020大会は、オリンピック・パラリンピックの歴史の中でも最大規模の大会になります。それに伴い、効率的な大会運営を支える情報システム、最高レベルの信頼性を求められる通信ネットワーク、グローバルな視点での対策が求められるサイバーセキュリティ、など多様かつ複雑なテクノロジーの課題を抱えています。本講演では、これらに対する組織委員会の取り組みをできるだけ体系的・分析的にご紹介します。
TK-3. グローバル人材の発掘と活用
(国際委員会)
一般公開:本企画の聴講は無料です.直接,会場へお越し下さい.
3月20日 13:00〜15:00 53号館 104教室 座長 桑原秀夫(富士通研)
講演時間:各20分
TK-3-1 |
Global Talent Acquisition and Challenging points
Sho Sakamoto(SoftBank) |
TK-3-2 |
Double-Degree Program for Nurturing Engineers with Global Perspective
Shinnosuke Obi(Keio Univ.) |
パネル討論(80分)13時40分から開始です。Prof. Xuan-Tu Tran(ベトナム)、Prof. Jie Zhu(中国)、Prof. Dae-Hyun Kim(韓国)、Prof. Mariusz Glabowski(ポーランド)、Prof. Shinnosuke Obi(日本(大学) )、Mr. Sho Sakamoto(日本(企業) )、Dr. Kazue Sako(モデレータ)による討論となります。
SoftBank Corp has been developing its business globally and it needs talents who are able to maximize the global business potential. In this session, we will share our current global business situation, how we attract the talents, and our challenging points.
The Graduate School of Science and Technology at Keio University has been operating the double-degree program on master level in collaboration with its partner universities in Europe. As of September 2018, totally well over 200 students including Japanese and European students awarded the degree since the program started. The presentation introduces the historical background and details of the program, as well as pro and contra based on the experience of over a decade. The presentation also includes the introduction of T.I.M.E. Association, a consortium of 56 technical universities from 21 countries, where the most of Keio’s double-degree partners belong to. The Association has been created in 1989, and since then, over 3,000 carefully selected students have graduated from its member institutions. The presentation will also explain the mission and ongoing projects of T.I.M.E.
TK-4. 日本機械学会-電子情報通信学会合同特別企画 ~5G・IoT時代のキカイ~
(企画戦略室)
一般公開:本企画の聴講は無料です.直接,会場へお越し下さい.
3月19日 13:00〜17:00 54号館 202教室 座長 松日楽信人(芝浦工大)
講演時間:指定以外各25分
座長挨拶:10分
TK-4-1 |
スマートドローン実現に向けた取り組み
○博野雅文・杉田博司・松木友明・大橋朋紘・田中和也(KDDI) |
TK-4-2 |
無人航空機の利活用のためのNICTの取り組み
○小野文枝・加川敏規・単 麟・三浦 龍・児島史秀(NICT) |
TK-4-3 |
災害・緊急時におけるロボットの通信(原稿なし)
羽田靖史(工学院大) |
無人航空機(以下、ドローン)の産業適用領域の拡大に向けて、目視外における自律飛行が重要な技術要素となるが、安全な目視外飛行には、機体周辺状況の把握及び、管制センターにおける飛行位置把握、機体制御機能が不可欠である。飛行時のテレメトリ・周辺映像の伝送手段として、4G/5G等の移動通信システムの利用が有力視されており、2016年7月の実用化試験局の制度化以降、目視外飛行の実現に向けた各種の実証実験が行われている。
KDDIでは、4G/5Gネットワークを活用したドローンを「スマートドローン」と定義し、携帯電話の上空利用時の影響評価と共に、目視外飛行の実現に向けた各種の研究開発を進めている。2017年度よりNEDO受託研究として実施している警備を事例とした運航管理システムの研究開発では、情報提供機能との結合を行った運航管理システムを活用し、画像認識による不審者検知による警備実証を行った。本稿では、昨年度実施した実証実験を中心に、スマートドローン実現に向けた取組みを示す。
情報通信研究機構(NICT)では、2011年の東日本大震災後から、小型無人航空機システムを活用した無線通信システムや小型無人航空機の安全運用のための無線通信システムについて研究開発及び実証実験を実施してきた。本稿では、無人航空機の利活用のためのNICTの取り組みについて概説する。特に、最近の実証実験の結果とその過程で得られたいくつかの課題等について述べる。
休 憩(10分) 座長 新熊亮一(京大)
TK-4-4 |
車だけではない自動運転の未来
高田 博(東京理科大) |
TK-4-5 |
情報通信技術(ICT)を利用した機械要素のメンテナンス技術
○峰村今朝明・明石友行(住友重機械) |
TK-4 - 日本機械学会-電子情報通信学会合同特別企画 ~5G・IoT時代のキカイ~
第4次産業革命が始まっている。そこでは、人間軸・社会ビジネス軸・機械電気軸の3軸で考察し行動することが重要である。交通・物流機械の自動運転をテーマにして、それら3軸について、また分野横断型研究について述べる。
詳細はhttps://www.jsme.or.jp/tld/home/workshop/autonomous_car_site/index.htm を参照のこと。
日本機械学会-電子情報通信学会合同特別企画 ~5G・IoT時代のキカイ~
休 憩(15分)
TK-4-6 |
電子情報通信学会代表挨拶(10分)(原稿なし)
安藤 真(国立高専機構) |
TK-4-7 |
日本機械学会代表挨拶(10分)(原稿なし)
佐々木直哉(日立) |
座長 大槻知明(慶大)
パネル討論(60分)16時から開始です。講演者全員による討論となります。
TK-5. 土木学会−情報処理学会−電子情報通信学会合同特別企画 〜IoT/AIを活用したスマートメンテナンス〜
(企画戦略室)
一般公開:本企画の聴講は無料です.直接,会場へお越し下さい.
3月20日 13:00〜17:00 54号館 202教室 座長 江村克己(NEC)
講演時間:各25分
座長挨拶:10分
TK-5-1 |
人工知能技術を活用した風力発電スマートメンテナンスの取り組み 〜AIで風車の異常を見つける〜
緒方 淳(産総研) |
TK-5-2 |
ウェアラブル・ユビキタスセンシングとその応用
寺田 努(神戸大) |
TK-5-3 |
AI・IoT・ビッグデータ解析に基づいた次世代の社会インフラ維持管理技術
長谷山美紀(北大) |
世界的に再生可能エネルギーの普及が進む中、風力発電の導入拡大が期待されている。一方で、風車は内部の構成要素が多岐にわたり、専門的な知識と訓練が必要でメンテナンス作業が繁雑な点、各種トラブルの発生頻度に対するメンテナンス作業の非効率性、故障要因のトラブルシューティングに多大な人的時間的労力が必要とされる等、運用に関する課題も多い。我々は風車をはじめとした産業機械に対する「スマートメンテナンス」の実現を目指し、人工知能技術に基づく状態監視技術(異常検知技術)の研究開発を行っている。本講演では、風車センサーデータ(振動データ)を用いたAI異常検知技術、また国内で実際に稼働中の大型風車を対象とした実証実験について紹介する。
コンピュータの小型化・軽量化により,いつでもどこでもコンピュータの支援を受けながら業務や日常生活が行えるようになってきた.常時コンピュータの支援を受ける方法としては,常にユーザがコンピュータを装着して支援を受けるウェアラブルコンピューティングと,環境内のあらゆるところにコンピュータが遍在して支援を受けるユビキタスコンピューティングに大別される.筆者らは,このウェアラブル/ユビキタスコンピューティング環境において実践的なサービスを提供するための取り組みを多数行っており,キーテクノロジとなる行動・状況認識技術,情報提示技術は,現場で人間を支援するあらゆるものごとに対して有効であると考えている.本稿では,それらの技術のリファレンスとして,簡単な紹介及び筆者らの関連文献を列挙する.
高度経済成長期に大量に建設された構造物が,現在,老朽化の時期を迎えている.著者は,これまでに,マルチメディア信号処理の研究に従事し,特に,異なる複数種類のデータを協調的に利用することで,処理の高精度化を可能にするマルチモーダル解析技術に関する研究に従事してきた.さらに,これらの研究を,AI・IoT・ビッグデータ解析技術に導入することで,上記課題の解決を可能にする次世代の社会インフラ維持管理技術の構築を進めている.したがって,本文では,それらの具体的な研究例について紹介する共に,今後さらなる発展が期待できる技術について議論を行う.
休 憩(10分)
TK-5-4 |
スマートフォンを用いた簡易路面性状評価手法について
高橋宗昭(JIPテクノサイエンス) |
TK-5-5 |
920MHz帯無線通信技術を用いた漏水監視システム
○山口 陽・照日 繁・藤野洋輔・赤羽和徳・吉野修一(NTT) |
TK-5-6 |
衛星合成開口レーダによるインフラ診断のための微小変位解析とその自動化
○宝珠山 治・田中大地・生藤大典(NEC) |
休 憩(10分)
パネル討論(60分)16時から開始です。講演者全員による討論となります。
国立大学法人東京大学大学院工学系研究科(長山智則准教授)では,乗り心地を表す指標であるIRI(国際ラフネス指数)を,車両応答を用いて簡易推定するシステム(iDRIMS)を開発している。
また、東京大学生産技術研究所(喜連川優教授,豊田正史教授)では,大規模に収集した車両応答データを効率的に蓄積・解析・可視化が行えるプラットフォームを構築している。
これらの技術を基盤として,JIPテクノサイエンス株式会社では,低コストかつ容易に広域の路面状態を評価するためのサービスを展開している。
社会的な課題である老朽化が進む社会インフラの維持管理に、IoT技術とAI技術を用いて対応するシステムとして、漏水監視システムの検討を進めている。本システムではバルブボックス(マンホール)内にセンサ端末を設置して水道管の音を採取し、その音(波形)のデータを無線で伝送することにより、バルブボックスの蓋を開閉することなく、また交通を遮断することなく収集する。収集したデータは、機械学習法の一つであるSupport Vector Machine(SVM)技術を応用し漏水音の有/無の2クラスの問題に置き換えて解析し、漏水判定を行う。これにより、非熟練者でも効率的かつ高精度な漏水判定が可能となる。
本報告では、提案システムについて、無線部を中心に報告する。
衛星合成開口レーダ(Synthetic Aperture Radar: SAR)を用いた、インフラの微小変位解析とその自動化の技術について紹介する。数十枚の同方向から観測した衛星SAR画像を時系列解析するPersistent Scatterer Interferometry技術は、数十キロ四方の広域について、ミリオーダの微小な変位を解析することが可能であり、地盤や建物などのインフラで進む老朽化の兆候を検知するスクリーニング診断としての利用が進められている。そこで扱う広大な領域の膨大なデータのスクリーニングに必要な自動化のために、我々はレーダ反射点の位相相関と位置を用いたクラスタリング技術および、反射点クラスタと地図情報を対応付ける技術を開発し、建物などの構造物ごとの解析を可能とした。建物の部分構造ごとの変位解析と、複数観測方向からの変位解析を統合した2次元解析において、これらの自動化技術の有効性を示す。
TK-6. 「目の前の壁を越えろ!」 -電線を通さずに電力を伝えよう-
(無線電力伝送研専)
一般公開:本企画の聴講は無料です.直接,会場へお越し下さい.
3月20日 9:00〜17:00 56号館 104教室
本学会では2018年のソサイエティ大会以降、従来の研究発表セッションに加えて、新しいジャンルの「コンテストセッション」を創設しました。ワイヤレス給電(WPT)はスマートフォンや電気自動車などへ非接触で電力供給できる技術として広い分野への応用が期待されており、これからのスマート社会を実現するために不可欠な技術です。本コンテストでは、WPTのメリットの1つである、「貫通孔を設けなくとも、障壁の向こうに電力伝送ができる!」をアピールすべく、ガラスや木材、さらに水分層や土壌、コンクリートを介して、非接触でも電子機器に電力供給できることをプレゼンする、いわゆる、アイディア対決を行います。これにより、建築・ 土木業界を始め医療分野等にもWPT技術が役立つことをアピールし、広範な分野で新たなイノベートの創成を促すことを目標としています。優秀アイディア作品に表彰を行います。コンテストの参加者は自由な発想のもと、WPTの適用方法・要素技術・システム設計技術・最適化技術・実装技術などの優位性・独創性を自らの作品を通じてアピールしていただきます。観覧者の方々には様々に工夫を凝らした作品をご覧いただくと共に、将来のイノベートの種を発見していただければ幸いです。会員でない方も無料で本セッションを見学可能です。是非ご参加ください。
10:00 開会式
10:10 プレゼンテーション
12:00 昼休み
14:00 ポスターセッション
16:30 表彰式
無線電力伝送研究専門委員会 委員長 高橋応明(千葉大)
コンテスト委員長 大平 孝(豊橋技科大)
コンテスト実行委員長 岡野 好伸(東京都市大)
1. | マイクロ波融雪用の電力を用いて走行するEV走行中自動給電の実現 ◇小板侑司、見附明繁、大野寿紗、丸山珠美(函館高専) |
2. | 水を入れたホースによる非接触電力伝送 ◇大黒康平、粟井郁雄(リューテック) |
3. | 電熱インソールに向けた広域ワイヤレス電力伝送システム ◇川端康平、大橋達矢、磯貝昇吾、今岡一章(奈良先端大) |
4. | 整流回路でスイッチ 常識と大電力の壁を越える整流回路スイッチ ◇宜保遼大、西岡正悟、阿部晋士(豊橋技科大) |
5. | ガラス越しの電力伝送 ◇大畑遼汰(東京都市大) |
6. | 稼働中のロボット型掃除機への常時マイクロ波電力伝送 ◇松原広之、楚杰、北出大樹、椴木涼介(京都大) |
7. | 廃線レールを応用したEV走行中自動給電 ◇大野寿紗、佐藤大輝、小板侑司、見附明繁、山本愛理、丸山珠美(函館高専) |
8. | 45% RF-DC Efficiency of Compact WPT System through Non-Human Primate ◇Ramesh Pokharel、Sumin Chalise、Adel Barakat(九州大) |
9. | 電波利用用途の壁を超えるレーダ波エネルギーハーべスティング ◇森下史也、藤野義之(東洋大) |
10. | 台風戦記 ~WPT技術を応用した台風時の停電対策~ ◇田仲風花、外間円佳、安山千鶴、西銘ティナ(沖縄高専) |
11. | ペルチェ素子を利用した新たなWPT ◇川合崇大(奈良先端大) |
12. | 工場内での移動型産業用ロボットへの無線電力伝送 ◇泉谷和博、志村洸太、依田憲佑、須田順子(東京工科大) |
13. | ウェアラブル端末への"ウェア"を介した給電 ◇馬場涼一(豊橋技科大) |
14. | 1秒の壁を越える電界結合WPTミニ四駆 ◇阿部晋士、西岡正悟、正木敬章、馬場涼一、宮地啓輔、宜保遼大、磯谷庄一(豊橋技科大) |
15. | 目の前の壁を伝え!構造物を伝送路とした無線電力伝送 ◇大島尭隻(名古屋工大) |
コンテストの詳細は、下記URLを御覧ください。
http://www.ieice.org/~wpt/contest/Cont_2019-general/index.html
TK-7. AI時代の教育と学会の役割
(オープンコール)
一般公開:本企画の聴講は無料です.直接,会場へお越し下さい.
3月19日 13:00〜17:00 54号館 402教室 座長 大塚作一(鹿児島大)・小粥幹夫(元東北大/古河電工)
講演時間:指定以外各25分
座長挨拶:5分
TK-7-1 |
AI時代の教育(30分)
赤堀侃司(日本教育情報化振興会) |
TK-7-2 |
科学教室からコンピテンシー教育へ
牧野光則(中大) |
TK-7-3 |
博士の卵を育成する出前式科学教室
尾上孝雄(阪大) |
TK-7-4 |
反転授業の実践を通じて見えてきたこと
塙 雅典(山梨大) |
人工知能やビッグデータなどの新しい技術が、世の中を動かし始めた。誤解を恐れずに書けば、それはデータの持つ価値に気が付いたとも言えるが、データを処理するコンピュータに改めて目を振り向かせることになった。その流れは、教育にも影響を及ぼし、小学校からのプログラミング教育の必修化、高等学校では、情報と科学に焦点が移り、汎用的な能力と同時に、科学的な探究活動に比重が移っていった。世界的にも、情報通信技術(ICT)の利用からコンピュータ科学(CS)の理解や探求への流れとなって、プログラミング教育が登場したと考えられる。以上の背景から、これからのAI時代に求められる資質能力について、述べる。
筆者の最近の主要研究分野はCG及びxR(VR,AR,MR等)であるが,平行して学習成果の到達度評価及びそのための教育方法についても学内外で活動している.学外では,日本技術者教育認定機構(JABEE)基準委員長として大学・高専における技術者教育プログラムの認定に従事している他,JABEEがJICAより受託した「インドネシア技術者教育認定機構設立支援プロジェクト」にも参画した.一方,学内では,後述する段階別コンピテンシー育成教育に関して10年以上主担当者として深く関与しており,付属高校との高大連携のツールとしての活用や,他大学等との教育交流にも活用している.このコンピテンシー教育活動を理由として,本会から第1回教育優秀賞の1人に選定された.
本稿では,これらの経験及び小中高生対象の体験教室・出張授業等の経験などから,本会が学習・教育分野にどのように関与していくべきか,私見を述べる.
将来的に大きく裾野を拡大する必要があるAI技術者の育成に繋がるべく実施している、出前式の「子供の科学教室」について紹介する。近隣に大学等が無く、先端的な教育環境に触れることの少ない子供達にも、電子情報技術の楽しさを体験して貰うことで、彼/彼女らが育った際、違和感なく情報関連領域に踏み込むことができるよう心がけている。本稿では、本活動の概要について述べる。
反転授業に関する講演(詳細はオーガナイザと要調整)
休 憩(10分) 座長 杉森公一(金沢大)
TK-7-5 |
社会に開かれた教育課程 -見方・考え方を働かせて学ぶことの意義-(30分)
大杉住子(大学入試センター) |
TK-7-6 |
高校理科の授業とこれから -大学との連携、学会への期待-(30分)
浦崎太郎(大正大) |
パネル討論(60分)16時から開始です。講演者全員による討論となります。
高校の次期学習指導要領では基軸として「社会に開かれた教育課程」が謳われ、学べば学ぶほど後年より豊かに社会と関わっていける授業の創出が求められている。理工系の学科へと進学する生徒の場合、入試科目の授業が大学教育の準備教育として、意欲や心構え、高校の学習と大学や実社会における学問や研究との関連性に関する理解度、受験テクニックに終わらない本質探究的な態度や能力等の向上が課題となる。その解決にむけ、学者や技術者と高校教員とが授業を共同で企画・運営する試行を行ったところ、有効性が見出された。また、このような授業は普及性が高いことから、個人レベルではなく、ぜひ大学や学会との連携が期待される。