2022年 3月17日 (木) 午後
Zoomによるオンライン開催
環境電磁工学研専
電磁両立性(EMC)を追求する環境電磁工学においては、基本理論としての電磁気学や電気回路論を総合的に理解し適用することが重要である。たとえば、回路からの不要放射を考える際に、電気回路論における基本動作だけでなく、筐体、ケーブル含めたコモンモードによるアンテナ作用を、EMC等価回路でモデル化し理解することが必要となる。しかし、従来、電磁気学と電気回路論とのリンクが必要とされる部分に、十分な基本法則が論じられてきたとは言い難い。また、電磁気学や電気回路論にはいくつものパラドックスが存在し、それらを理解しようとする者の障壁となる。一方、電磁界や回路には各種保存則や定理、不変量が存在し、対象や現象の理解の拠り所となる。そこで、「EMC技術者のための~」第2弾として、今後の持続可能な未来を拓くためにキーとなる、EMC基礎講座として、理論、応用、教育面での議論を展開したい。