2023年 3月10日 (金) 午後
芝浦工業大学 大宮キャンパス(ハイブリッド開催)
情報理論研専
2022年はArimoto-Blahutアルゴリズム(ABA)が公表されてから50年の節目に当たる.この業績により有本卓先生とR.Blahut先生は1974年のIEEE情報理論ソサイエティ論文賞を共同受賞した.通信路や情報源の各種の符号化問題に対しその限界を明らかにすることは,情報理論の根幹をなす重要な問題である.ABAは離散無記憶通信路の通信路容量と離散無記憶情報源のレート歪み関数を求めるアルゴリズムであり,その後他の符号化問題への拡張が試みられてきた.本セッションではABAとその拡張に関する研究に従事した研究者の講演を通して,ABAの魅力に迫るとともに50年の研究の歴史を振り返る.