プレナリーセッション

プレナリーセッション


名城大学 共通講義棟北 N101 名城ホール

佐藤 健一

名古屋大学 大学院工学研究科 電子情報システム専攻 教授

1978年東京大学大学院修士課程修了。同年NTT横須賀電気通信研究所入社。2004年から現職。情報通信ネットワーク・フォトニックネットワーク並びにシステムの研究に従事。電子情報通信学会会長。OSA OFC 2016 General Chair他数多くの国際会議の運営に携わる。電子情報通信学会論文賞,通信ソサイエティ論文賞,業績賞,功績賞,並びに文部科学大臣賞,紫綬褒章等を受賞。IEEE Fellow,電子情報通信学会フェロー,NTT R&Dフェロー。

電子情報通信産業と学会の次の100年に向けて

今年は電子情報通信学会創立100周年にあたり,9月には記念式典が予定されています。本会は現在約3万人の会員を擁する国内最大規模の学会の一つで,本会の諸先輩並びに現会員の皆様はこれまで,技術・学問の種を数多く創出しその後の発展を育み,現在のIT社会の構築を支えてきたと言えます。また学会の扱う研究・技術領域は,機械,航空,医療,農業などの分野,さらには各種のサービスと連携し,新たな価値を創造し続けています。一方,近年の電子情報通信産業における急速なパラダイム変化,ICTの発展故のグローバル競争の激化など学会を取巻く環境も大きく変化しています。この様な状況に直面している産業界並びに学会の現状と,次の100年,本会がコミュニケーションの夢と未来に向かって発展していくために必要なことを皆様と一緒に議論したいと思います。

畔柳 滋

トヨタ自動車(株) 未来創生センター 未来開拓室 担当部長
名古屋COI拠点 プロジェクトリーダー(名古屋大学 未来社会創造機構 客員教授)

1960年生まれ。1983年慶應義塾大学工学部を卒業。同年、トヨタ自動車㈱に入社。パワートレーン電子制御システムの先行・量産開発を担当。近年は電子プラットフォーム主査として電子システム全体のアーキテクチャ及び要素技術開発の企画を担当し、2009年より制御システム基盤開発部部長として次世代制御開発の革新的なプロセス構築およびツール開発を推進。同年、一般社団法人JASPAR運営委員長に就任。2016年4月より現職。

進化し続けるモビリティの技術動向と産官学連携での研究開発

自動車業界を取り巻く様々な環境変化や市場ニーズを踏まえ、全ての人が安全・スムーズ・自由に移動できる持続可能なモビリテイ社会を目指して、車載の電子制御システムは進化し続けています。近年の車載電子制御システムが環境・安全・利便への対応のために高機能化・統合制御化している動向やこれらを実現するための産官学連携での研究開発の取り組みであり「高齢者が元気になるモビリティ社会」の構築を目指す名古屋COIについて紹介します。

二村 幸基

三菱重工業株式会社 執行役員フェロー 防衛・宇宙ドメイン 技師長

昭和55年3月 名古屋大学 工学部 電子工学科 卒業
昭和57年3月 名古屋大学大学院 工学研究科博士課程前期課程 電子工学専攻 修了
昭和57年4月 三菱重工業株式会社 入社
平成12年4月 同 名古屋航空宇宙システム製作所 宇宙機器技術部 電子装備設計課 課長
平成20年4月 同 名古屋航空宇宙システム製作所 宇宙機器技術部 部長
平成23年7月 同 航空宇宙事業本部 宇宙事業部 副事業部長
平成26年4月 同 防衛・宇宙ドメイン 宇宙事業部 技監・技師長
平成27年4月より現職

日本の大型基幹ロケットの現状と将来

宇宙空間への自在的アクセス手段として日本が保有する大型基幹ロケット(H-IIA/H-IIB)の開発の歴史、及びこのロケットを使用した衛星打上サービス事業の現状と将来への展望を、他国の宇宙ロケットの状況も踏まえ概説する。