ソサイエティ大会の開会に当たって
電子情報通信技術はほとんどすべてのシステムを構築する上で必須となるコア最先端技術であることは異論のないところであろう.面白いあるいは社会にとって重要なシステムには情報通信技術が巧みに使われていることも皆同意するところである.そのような情報通信技術の基礎と他分野との境界領域を担当する基礎境界ソサイエティと非線形理論とその応用ソサイエティ,情報通信技術を担当する通信ソサイエティ,電子分野を担当するエレクトロニクスソサイエティがそれぞれのソサイエティ大会を協同して開催するソサイエティ大会が非常に天候に恵まれた9月の北海道大学で実施されることになりました.ご参加いただいた皆様に研究や開発のためのご発表と熱い議論をいただき,有意義に大会をご利用いただけますようにお願い申し上げますとともに,ご参加いただいたことに感謝の意を表します.このための準備を頂いた北海道大学の先生方を中心とする実行委員会のメンバーの方に厚く御礼申し上げます.IoTや5G,センサと知的ネットワーク,システム劣化の検出,超知能チップ,ICT標準化,光技術のバイオや生体,医療応用,UAVなどを始めとして先端話題が議論される本大会は参加者に多大な知的刺激を与えるものと思います.どうぞ有意義にご活用ください.
大会委員会 委員長
早稲田大学
大石 進一
2016年ソサイエティ大会の開催校実行委員会を代表しましして、本大会に参加される皆様を心より歓迎いたします。
北海道大学は、1876年(明治9年)に札幌農学校として開校し、フロンティア精神、実学の重視、全人教育、国際性の涵養を建学理念として持続的な発展を目指しております。
本大会の会場である工学部は1924年(大正13年)に北海道帝国大学に設置され、現在の学部教育組織は応用理工系学科、機械知能工学科、情報エレクトロニクス学科、環境社会工学科の4学科で構成されています。大学院は工学研究院と情報科学研究科で構成され、本ソサイエティ大会に参加される方々とも関連の深い研究分野を網羅しています。
北海道大学の歴史や教育・研究活動については、本年7月にリニューアルオープンしたばかりの総合博物館でご覧になれますので、ぜひこの機会に訪れて頂ければ幸いです。
開催都市である札幌市は北海道の政治・経済・交通の中心都市です。市内中心部からJRで最短37分で結ばれている新千歳国際空港は国内有数のハブ空港であり、国内外の主要都市と直行便で結ばれております。最近はアジア地域から多数の観光客が来道するようになり、札幌市内を歩くと様々な言語の会話が耳に入ってくるようになりました。
この機会に、ぜひ北海道大学、札幌市、そして北海道の魅力を味わってください。
2016年ソサイエティ大会実行委員長
北海道大学
山本 強