会場:芝浦工業大学 大宮キャンパス
(ハイブリッド開催)
会期:2023年3月7日(火)〜10日(金)
開催場所:齋藤記念会館
参加申込はこちらopen_in_new
※現地で参加される方は申込は不要です。
川添 雄彦
電子情報通信学会会長
1985年3月 早稲田大学理工学部卒
1987年3月 早稲田大学大学院理工学研究科博士課程前期課程修了
1987年4月 日本電信電話株式会社入社
2009年9月 京都大学大学院情報学研究科博士課程後期課程修了,博士(情報学)
2014年7月 日本電信電話株式会社サービスエボリューション研究所長
2016年7月 日本電信電話株式会社サービスイノベーション総合研究所長
2018年6月 日本電信電話株式会社取締役研究企画部門長
2019年4月 NTT Research, Inc. 取締役(兼務 現在に至る)
2020年6月 日本電信電話株式会社常務執行役員研究企画部門長
2022年6月 日本電信電話株式会社代表取締役副社長 副社長執行役員(現在に至る)
NTT通信網第二研究所に入社以来,衛星通信システム,
パーソナル通信システムの研究開発,放送と連携したブロードバンドサービスの研究開発等に取り組む.
学会活動は,2018年度(一社)映像情報メディア学会会長に就任.
現在は,IOWN GLOBALFORUMPresidentandChairpersonを務めるほか,
(一社)オープン&データ・ビッグデータ活用・地方創生推進機構副理事長,
(一社)映像配信高度化機構副理事長,
グローバルコミュニケーション開発推進協議会副会長,
超臨場感コミュニケーション産官学フォーラム副会長等,
複数の役職を兼務しながら学会全体の盛り上げに尽力している.
主な著書は「IOWN構想インターネットの先へ(NTT出版)」ほか,複数.
2007年高柳記念奨励賞,2019年一般社団法人情報通信技術委員会情報通信技術賞(総務大臣表彰).
山田 純
学校法人芝浦工業大学 常務理事
芝浦工業大学 学長,工学部機械工学科教授
1982年3月 東京工業大学工学部生産機械工学科卒業
1986年3月 東京工業大学理工学研究科博士課程中退
1988年4月 東京工業大学工学部生産機械工学科助手
1995年10月 山梨大学工学部機械システム工学科助教授
2005年4月 芝浦工業大学工学部機械工学科教授
2015年4月 芝浦工業大学工学部長
2021年4月 芝浦工業大学学長
1982~1983 ヤマハ発動機株式会社研究部研究員,2001~2002 University of Kentucky, Visiting Associate Professor.博士(工学).日本伝熱学会学術賞(2004),日本熱物性学会論文賞(2005),日本機械学会賞(論文)(2009)を受賞.日本熱物性学会副会長(2011~2013),会長(2017),日本電熱学会総務部会長・関東支部理事(2006~2008).大学運営では,学長補佐(2008~2012),SIT総合研究所長(2012~2015),先端工学研究機構長(2012~2015),大学院理工学研究科長補佐(2012~2015),評議員(2011~現在),工学部長(2015~2021),理事(施設担当)(2018~2021)を経て,2021 年 4 月に学長就任,現在に至る.
専門は機械工学の一つの分野である熱工学である.熱工学が扱う対象は広く,近年は応用物理に近いと言われている.大学院時代には断熱材等に用いられる繊維層のふく射伝熱に関する研究を行う.その後,微粒子や微細構造による光散乱に関心が移り,電磁波の散乱場解析などを行う.2000 年頃より化粧品会社と共同して,ファンデーション粒子の光散乱性質,人の肌(皮膚)の光性質に関する研究を進める.皮膚の光伝播に関する研究の一環として皮膚の光物性を非侵襲で計測する装置の開発を行った.現在は,レーザーによる痣やシミの除去,皮膚を含む半透明媒質の視覚的質感に強い興味をもっている.
理工学教育の先進的構想
子どもたちの理系離れが叫ばれて久しいですが,産業界においても情報系に代表される技術者の不足が深刻な問題となっています.もちろん日本の少子化が原因の一つであることは言うまでもありませんが,他にも,他国にくらべて理系への進学者が少ないことや,女子の理系進学が低いことがその根っこにあると考えています.このことは,ダイバシティの観点からも是正すべき課題と捉えています.
また,昭和から平成,令和にいたる間,世界の産業構造は大きく変化しており,これに対応できる人材の育成が求められています.しかし,そのような人材育成が求められる高等教育機関が,明治以来の分野縦割りの教育体系を頑なにまもり続けているといった問題も指摘されています.
以上のような背景を踏まえ,現在,本学,芝浦工業大学が取り組んでいる教育改革を中心に,大学の国際化の取り組みとともにご紹介させていただきます.
中尾 彰宏
東京大学大学院 教授
1991年東京大学理学部,1994年同大学院修士課程修了.IBMテキサスオースチン研究所,東京基礎研究所などを経て,プリンストン大学大学院コンピュータサイエンス学科にて修士・博士学位取得.2005年,東京大学大学院情報学環 助教授に就任.2014年2月 同教授に就任.2014年第5世代移動通信推進フォーラム(5GMF)ネットワーク委員長兼任.2016年学際情報学専攻長兼任.2019年より情報学環副学環長,東京大学総長補佐兼任.2020年より東京大学総長特任補佐兼任.同年7月よりスペースICT推進フォーラム 5G/Beyond 5G連携技術分科会 主査,同年12月よりBeyond 5G推進コンソーシアム国際委員会委員長を兼任.
2021年4月より東京大学工学系研究科に異動(現職),東京大学次世代サイバーインフラ連携研究機構 機構長を兼任.専門は情報通信.5G/IoTに関する複数の産学連携プロジェクトのリーダーを務める.
グローバル連携で推進する次世代サイバーインフラの研究開発
近年、パンデミック、自然災害、国際紛争、通信障害など、全世界において、様々な情報制約が我々を取り巻いており、情報通信技術により、かろうじて社会経済活動の継続が可能となっている状況がある。このように一般の社会においても、サイバー世界のインフラ、つまり次世代サイバーインフラを支える情報通信技術の進化の必要性が認識されるようになっており、研究開発や人材育成など学会が果たすべき役割もますます重要となりつつある。
我々は、ライフラインとなった社会基盤としての情報通信の進化と、次世代サイバーインフラの構築を学術の観点から支え、また、グローバルの視点で産官学民が連携して、未来の社会基盤を創造する必要がある。
本講演では、世界中で進む次世代サイバーインフラの構築に向けた研究開発の進展状況を俯瞰し、講演者自らの経験を踏まえながら、グローバル連携の重要性を議論する。