光による新型コロナウイルスの見える化、不活化技術　ー安全安心な空間を目指してー

本講演では、まずこのスパコンを用いた飛沫感染リスク評価のDXの概要を述べた後、その具体例として十数名の居室者のいる室内環境における感染者と被感染者間の相対位置に基づく感染リスクマップについて紹介する。さらにこの結果に基づいて、感染者との距離やパーティション、換気がどの程度感染リスクの低減に効果があるのかを定量的に示し、ウイズコロナ時代の感染症に対してレジリエントな室内環境設計について議論する。

モバイルネットワークの運用データから生成されるモバイル空間統計は，基地局エリアごとに所在する携帯電話の台数を基に，個人情報・プライバシーを保護する3段階処理により，ドコモユーザ普及率を加味した上で人口統計情報として生成される．日本全国規模で24 時間 365 日継続的に生成でき，統計的信頼性が高く，性別・年代別・居住地別の人口分布が分かるリアルタイムデータとして活用できることが特長である．
新型コロナウィルス感染症対策として、東京都内における繁華街の混雑状況および滞在人口の増減状況の把握をはじめとして，人口変動分析や三密回避に向けた混雑レベルを測る指標として幅広く活用された．

In order to understand and predict the spread of COVID-19 infection, we analyzed tweets and TV news programs
concerning about COVID-19. We then simulated the spread of COVID-19 infection diffusion by using our proposed
extended SERI model, consisted on a power-law based human behavior model and human movement network
constructed as a small world network structure. As a result, we found that it was possible to reproduce the
COVID-19 infection situation from last year in Japan. In this paper, we also discuss the effect of the emergency
declaration and its lifting time, as well as the effect of vaccination rate and method of consumption.

新型コロナウィルス(SARS-CoV-2)感染症の対策への応用を目的とし，様々な感染予測モデルが開発されてきた．感染予測の場面で用いられる手法のひとつである深層学習は，過去の事例が多くある問題への適用には有用であるものの，新規感染症など，予測対象に未知のパラメータが多数存在する場合には，作業あるいは分析における入力など，人間が設定すべき条件が少なからず残る．従って，高精度な予測システムを構築するには，いかにその分野を理解し，適切な入力データの選択と最適化，ひいては予測のためのシステムを選ぶかが肝要となる．
本稿では，長・短記憶を用いた新規陽性者数および死者数予測モデルを開発，新型コロナウィルス第5波以降の分析と予測事例を紹介する。

パンデミックにおける感染症対策と社会活動の両立

本年度から全面実施された指導要領での探究に続いて、令和の学校答申ではSTEAMが登場、人間中心のSociety5.0、well-beingが強調される中で、イノベーションの源である創造への期待が高まる。DXの本質を問い、STEAMにより産学官民をひとつなぎした道を、ICTを牽引する学会会員と語り合うことが楽しみである。（代小粥）

一般社団法人steAmBAND（鈴木寛会長理事や多様な理事・バンドメンバーと共に）における活動や学びの協奏コンテスト、大阪・関西万博に向けた取り組みなどの紹介と共に、０―120歳の子どもたちの学び・遊び変革を支える社会の協奏エコシステムのあり方を模索する。

かつて工学は応用理学でした。ついこの間までは工業生産学でした。これからは違います。工学は文化創造学です。文化創造学としての工学は、単なる理系ではありません。文化を目的するという意味では文系でもあります。創造学ですから芸術系でもあります。さらに言えば、工学は自然学ではなく人間学です。自然だけで人間がいなければ工学はありえません。長いこと工学者として研究してきた立場から、STEAMについての想いを語ります。

（オーガナイザーが集約）

EdTech活用を生む「未來の教室」事業を通じ、「探究化・STEAM化」「自律化・個別最適化」を進め、「ホンモノの課題から始まる学び」と「誰もが“それぞれ”満足できる学び」への転換を目指す。「クローズド型・垂直統合型」を「オープン型・水平分業型のレイヤー構造」に変え、「いいとこ取りの組み合わせ」で「教育DX」を推進して「生徒の学び方と教師の働き方の生れ変わり」を促す仕組み創造を目指す。

中学生や高校生に工学や最先端技術の魅力を伝え、興味や関心を喚起するキャンパス公開・出張授業に続き、高校生支援のGSCプログラムでは2段階STEAM型教育プログラムにより、知識俯瞰、情報分析に加えて課題解決、成果具現、次課題抽出の能力育成を目指す。次世代育成オフィス（ONG）はPLIJ事務局も兼ね、産業界と連携した新しいSTEAM教育推進モデルを追求している。

一般社団法人”学びのイノベーション・プラットフォーム”での活動を紹介しながら、次世代の人材育成に産業界が果たすべき役割について議論する。あわせて学会が取り組むべきことについても考察したい。